ADHDは、手続きを行えば精神障害者手帳を取得する事ができます。

申請の条件としては、

・精神神経科などの病院の初診から6ヶ月経過しており、
 今後も継続的に通院する可能性がある


精神障害者手帳は1級~3級まであります

・3級…日常生活(炊事、洗濯、掃除など)が自分で出来る

対人交流は乏しくない。引きこもりがちではない。


自発的な行動や、社会生活の中で発言が適切にできないことがある。
行動のテンポはほぼ他の人に合わせることができる。

普通のストレスでは症状の再燃や悪化が起きにくい。
金銭管理は概ねできる。社会生活の中で不適切な行動をとってしまうことは少ない。



・2級…日常生活を送る事が少し困難である


社会的な対人交流は乏しいが引きこもりは顕著ではない。
自発的な行動に困難がある。日常生活の中での発言が適切にできないことがある。

行動のテンポが他の人と隔たってしまうことがある。
ストレスが大きいと病状の再燃や悪化を来たしやすい。

金銭管理ができない場合がある。
社会生活の中でその場に適さない行動をとってしまうことがある。


・1級…日常生活を送ることが困難である(ヘルパーが必要)


親しい人との交流も乏しく引きこもりがちである。

自発性が著しく乏しい。自発的な発言が少なく発言内容が
不適切であったり不明瞭であったりする。

日常生活において行動のテンポが他の人のペースと大きく隔たってしまう。

些細な出来事で、病状の再燃や悪化を来たしやすい。金銭管理は困難である。
日常生活の中でその場に適さない行動をとってしまいがちである。


■ADHDの人が障害者手帳を持つメリット



★各携帯会社で基本料金の割引を受ける事が出来る



大手携帯電話会社は、精神障害者保健福祉手帳向けの割引サービスを実施しています。


★電話番号案内(104)が無料で利用できる



NTTの電話番号案内(104番)を利用する際、最初に「ふれあい案内」と申し出て、
あらかじめ届け出た電話番号と暗証番号をコミュニケータに告げると無料になります。


★鉄道、バス、タクシー等の運賃割引



基本的に、公共交通機関の運賃の割引はありませんが、
自治体によって、独自に割引制度を設けているところがあります。



★さまざまな施設への入場料金の割引やサービス



精神障害者保健福祉手帳があると、公共・民間のいろいろな施設で、
入場料金・利用料金などの割引が受けられたり、障害者向けサービスにを受けたりできます。

美術館、動物園、博物館など公共施設利用料や
映画館でのチケットが同伴者1人も含めて1,000円になります。

映画は同行者1人まで同額です。


★障害者求人に応募できる



精神障害者として、障害者雇用促進法に基づく「障害者雇用率制度」 の対象となります。

「障害者雇用率制度」とは、「常用労働者数が50人以上の一般企業は、
常用労働者数の2.0%以上の身体・知的障害者を雇用しなければならない」というものです。


★税金が安くなります



・所得税の障害者控除
・住民税の障害者控除等
・利子税の非課税
・相続税の障害者控除
・贈与税の非課税
・自動車税・自動車取得税の減免
・軽自動車税の減免


受けられるサービスは各自治体によって異なります。



■ADHDでも障害者手帳が貰えるの?



厚生労働省のホームページによると「精神障害者保健福祉手帳」とは以下の記載がある。

「一定程度の精神障害の状態にあることを認定するものです。
精神障害者の自立と社会参加の促進を図るため、
手帳を持っている方々には、様々な支援策が講じられています。」


手帳を取得するには審査が必要で、各都道府県
・政令指定都市の精神保健福祉センターにおいて審査が行われます。


■ADHDが障害者手帳を持つデメリット



デメリットは、基本的にありません。

それでも、障害者枠で就職した場合は、障害者という目で見られる、
というデメリットがあります。

障害者雇用の場合、昇進や待遇面で一般のルートから外れる可能性があります。


それ以外の場面では、自分から手帳を見せない限りは
障害者としてみられることはありません。

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手帳を持つと「障害者」と認定されることへの抵抗感や、
あるいはご家族を含めた周囲からの理解が得られないといった
心的ストレスの増加など、心理的な面が大きいかと思われます。

自分が正式に障害者として認められてしまったということに対して、
落ち込む事もありますが、それ以上に受けられるメリットの方が
大きいのでカバーできると思います。


■有効期限



手帳には有効期限があります。交付日から2年ごとに手帳を更新しなければいけません。

更新は医師の診断書が必要であり、その診断書に基づき身体の状態を
精神保健福祉センターが判断して等級などが決められます。


■ADHDが障害者手帳を申請する流れ



・主治医に診断書を書いてもらう



医師に「手帳の申請をしたいので診断書お願いします」と交渉します。

症状により、日常生活や仕事にどれだけ制限があるかが基準となり、
医師の診断書を基に、審査で等級が決まります。


診断書は保険適用外ですので5000円かかりますが、
住んでいる自治体によっては、医師に診断書を交付してもらう際に
かかった費用を5000円まで助成してもらえるようです。


・顔写真と印鑑を用意



顔写真1枚(横3cm×縦4cm)と印鑑(認印可)が必要です。

顔写真は手帳に貼られる写真です。
あまり古い写真を使うと、照合で疑われてしまうので注意です。



・必要書類・物品をそろえて自治体の窓口へ



申請に必要なもの

・障害者手帳交付申請書
・印鑑
・初診日から6ヶ月以上経過した時点の診断書
(障害年金を受給している場合は、障害年金証書の写し、
 直近の年金支払通知書、同意書でも可)
・写真1枚(たて4cm×よこ3cm)
・精神障害者保健福祉手帳交付診断料助成申請書


お住まいの市町村窓口の精神障害手帳、自立支援手帳申請窓口へ行きます。

受付で申請用の書類をもらって記入・捺印し、診断書と合わせて提出します。
それで申請受理書を受け取ります。


手帳交付の決定まで2カ月かかります。
交付が決まったら、連絡されるので受け取りに行きます。

その時に受理書と引き換えに手帳が渡される流れです。