ADHDのおもな症状は年齢を重ねるごとに軽減します。しかし、症状自体は残ります。
 
筆者自身、子供の頃より、だいぶ自分自身のコントロールが効くようになったかな、という感じです。あいかわらず、衝動的に発言する、物忘れをすることもありますが、回数は減ったと思います。 

ADHDには、薬物療法があり、ADHDの中核症状(衝動性、不注意、多動性)は、ストラテラ、コンサータという薬で抑えることができます。 



ストラテラはカプセル状、または液体状の薬で、効果が出るまでに2週間程度の服用を必要とします。ストラテラは必ず医師の指導のもとに服用してください。 

アナフィラキシーなどの重大な副作用が起こることもあります。また、筆者にも経験がありますが、必ず食後に飲まないとかなり胃がもたれます。注意してください。 

コンサータには即効性がありますが、薬の効果が切れると突然症状が復活する、激しい口の渇き、平衡感覚の異常などの副作用も強いです。 その他不眠なども起こりやすいです。そのため、扱ってない病院もあります。 

ストラテラもコンサータも、効き目の現れ方は人それぞれになります。筆者の場合は非常に集中しやすくなった、という効果がありました。 

ただ、今は生活や症状などが落ち着いてきたのと、激しい胃もたれにより、服用を中止しています。出費もかなりかさみますし……。
 
(一回処方されるごとに、自立支援法を利用しても3000円程度かかりました。 )

そのような事情がある薬なので、コンサータ(ストラテラは飲み続けないと効きません。)を、ここぞ!というときに使う、という方もいるようです。 

おもな治療法には医者が行う、精神療法、薬物療法のほかに、認知行動療法、家族カウンセリングなどがあります。

認知行動療法は、ADHDに効果のあると実証された治療法で、考え方を変えることでストレスを軽減しよう、というものです。 人間が行動を起こすときには、「自動思考」という、意識せずに自然に出てくる考えに左右されます。

たとえば、暗い夜道でなにか物音がすれば、たとえそれがネコか何かであろうとも、自然と「誰かいる!! 」と思って、周りを警戒しながら帰り着き、無駄に疲れた、という経験はありませんか? 

この「誰かいる」という考えが自動思考で、それに左右された行動が、周りを警戒しながら帰る、ということにつながります。 

この場合は無理かもしれませんが、自動思考を、起きた出来事に合うように、修正していくことが認知行動療法の要になります。 認知行動療法には、市販で、ADHDの人向けの書籍も出ています。それも活用するなどしていくといいでしょう。 

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そして、家族カウンセリングは、家族療法とも言います。家族じたいをひとつの「仕組み」とみなして、その仕組みのなかで起きている問題に対して、働きかけていきます。 

家族という仕組みのなかで、さまざまな問題は、母と娘、父と子などの「家族同士の関係」により起こるとして、「家族同士の関係」を良くすることが目的となります。 

この両方の大きな特徴は、やはり家族を「仕組み」として扱うということにもありますが、そうとして働きかけていくことにより、治療効率がよく、短期間である場合が多いということです。
 
また、「原因探しや悪者探しは行わない」「前向きにこれからのことを考えていく」という特徴もあります。最終的には当事者本人や、家族が本来持っている問題解決能力を引き出していくことが目標になります。 

前述しましたが、ADHDの症状自体は年齢とともに軽減しますし、さまざまな療法も確立されています。確かにADHDは振り回されるととても大変な病気です。ただ、あきらめずに向き合っていけば、必ず乗り越えられます。前を向いていきましょう。