ADHDとアスペルガー、どちらも発達障害ですが、かなり現れる症状は違います。 

ほかの人から見たイメージ(人物像)で言うと、ADHDは動的なイメージ、アスペルガーは静的なイメージになります。 

アスペルガー症候群の人の基本的なイメージとしては、「空気が読めない、天然」「頭がいい人が多い」「あまり表情が変わらない」などです。 

ADHDは、多動、不注意、衝動性が主な障害になります。基本的に行動に障害が出るのです。それ以外はむしろ「積極的で明るい人」というイメージを持たれることが多いでしょう。 



次に、アスペルガーの基本的な症状を挙げてみます。 そして、ADHDの症状と比べてみます。 

アスペルガー症候群は、「3つ組の障害」と呼ばれる基本的な障害があります。社会性の障害、想像力の障害、こだわりの障害です。 

社会性の障害とは、いわゆる一般常識が身につきにくいことが問題になります。周りの人から一般常識(挨拶の仕方、報連相の仕方など)を自然と学習することが苦手です。 

しかし、自然と学習することが苦手なだけで、きちんと教えれば身につきます。ADHDの人は、ここら辺は問題なく学習することができます。 

次に、想像力の障害とは、定形発達(健常者)の人から見ると、アスペルガーの人は「何でこんなことを言うんだろう?」「なんでこの場所でこういうことを言うんだろう」ということを簡単に言ったりしますが、それもまた想像力の問題が関係しています。一般で言う、「暗黙の了解」がわからないのです。 

ADHDの人は、わからないわけではありません。衝動性のせいで、「言ってしまう」ので、あとから冷静になって振り返れば、わかります。 

アスペルガーの人には、本当に悪気はありません。本当にアスペルガーの人はわからない(想像できない)のです。 

三つ目に、こだわりの障害とは、ある一定のルールにアスペルガーの人は固執しやすいです。 

朝出勤する時間の一分一秒にもこだわります。 彼らはなによりも物事を正確にこなしたいという願望が強いのです。そう、なによりも「正確さ」にこだわる、といえるでしょう。 

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比べて、ADHDの人は興味のあること以外はおおざっぱになりがちです。興味のあることに関しては驚くほど集中し、極めますが、それ以外の興味のないことは、どんなに大切なことでも忘れてしまいがちです。 

これらのことをまとめると、ADHDとアスペルガーはまったく違う障害だ、ということがわかるでしょう。ADHDは、強い衝動性が問題になりやすく、アスペルガーは、その想像力のなさが問題になります。 

ADHDとアスペルガーは併発します。併発、といってもピンと来ないとは思いますが、とある部分がADHD、そしてまた別のとある部分がアスペルガー、といった具合に、うまく組み合わさって併発しています。 

筆者もADHDとアスペルガーが併発しているのですが、「ああ、ここはADHDっぽいな」「ここはアスペルガーっぽいぞ」という感じで組み合わさっています。 

ADHDとアスペルガーの現れ方が人それぞれのように、合併具合も人それぞれになります。 

当事者の方は、自分のどの部分(例えば、自分の考え方など)が、ADHDとアスペルガーのどちらに近いかを知ることが、障害とうまく付き合うコツになっていきます。 

自分の行動の記録をつけたり、周りの人に意見を聞いたりして、自分自身の理解を深めていきましょう。 

そうしていけば、障害とも楽に付き合っていけるようになります。障害と楽に付き合っていけるようになれば、自分自身の能力を思う存分発揮できるようになりますし、なにより生活が落ち着きます。 

自分自身は一生涯の親友です。 よく知って付き合っていきましょう。